安房を想う人のブログ

遥かむかし、平将門征伐に加担した責めを追及され安房の地陽の目の里(ひのめのさと~丸山川河口付近)に逃れ来た士族と西方より東方の新天地を求め来た漁民を先祖に持つ私はこの安房の地に強い愛着を持って70余年を生きて来た。戦後20数万人居た、千葉県人口の1割近くを擁した安房の人口が、2%余りに衰退してしまった事に大きな寂しさを感じ、私の子供の頃の活力ある安房の思い出を書きこれからの安房を考える一助として頂きたい

花壇をコンクリートで固めてうそぶく館山土木事務所

昭和40年代初期まで安房の道路は戦前

の県道をそのままに維持して来たに過ぎ

ず、現在の必ずしも完璧とは言えない

道路事情と比較しても比べ様もない状況

でした

物流は鉄道貨車輸送に委ねられ、

安房に存在する国鉄駅16駅の内、貨車

荷役が出来ない駅は千歳駅の他1、2ある

のみで10数駅は房州通運の扱いで貨車の

発着業務を行っていました

千倉駅からは、鯖の盛漁期になると10両

もの冷凍貨車が鯖を満載して引き出され

たものでした

私自身、貨車による発送荷受けをした経験

があります

東京から千葉市勝浦を経て、鴨川に泊まり

太海まで来た観光バスに乗る新聞記者が

道路の悪さに耐えかねて

「ここの土地には代議士はいないのか」

と叫んだとか

そうでしょう❗️

勝浦を通過してからにして行川までの山道

にようやく海が見えたと思いきやバス1台

がやっと通れる断崖絶壁のおせんころがし

から小湊までの泥道、鴨川松島の景色を

見る間もない八岡の地崩れをぬう細道❗️

この記者の叫びは当然と思います

この記者は、調べてこの地が時の

大蔵大臣のお膝元である事を知り

「我田引水に走らず、日本の利を論ずる

政治姿勢に敬服した」との逸話もありま

それ程に安房の道路事情は悪かった

この悪い道路事情の改良事業の一端とし

て千葉県は

館山市西崎から白浜町(第1)

千倉町白子から和田町下三原(第2)

の間に既存の県道も含めて有料道路を

建設しました

第1フラワーライン

第2フラワーラインです

第1フラワーラインは平砂浦の砂浜と砂

防林を切り開き6m程をアスファルト舗装

したに過ぎず、西風が強く吹くと有料道路

上に砂山が出来るような代物でした

まだ開通していない平砂浦の第一フラワ

ーラインをクラウンで疾走したら強い

西風にあおられ対向車線にはみ出した

遠い昔の思い出ですが、それまでの安房

には90km速度を出せる道路はありませ

んでした

第2フラワーラインは、瀬戸川橋を架け

替え既存の県道を少し拡幅し、丸山川に

丸山大橋を新設した外は松林を開墾して

アスファルト舗装しただけのもの

それでも、国道127号、128号

後の410号(房総背骨道路)の改良に

弾みをつけるに十分でした

時代はくだり、昭和50年代から平成の

頃、フラワーラインは拡幅され歩道も付い

て両端には花壇が造成され、四季の花々が

植栽されました

少しはフラワーラインの名に恥じない形態

を整えてきた頃です

第2フラワーラインは有料道路が廃止され

ましたが

丸山町の道の駅ローズマリー公園の開設に

合わせ花壇にはローズマリーが植栽されも

しました

この様に昭和40年代のまだ千葉県の財政

が逼迫していた時代から50年余り時々の

為政者がそれぞれに努力して膨らめてきた

郷土への思いを踏みにじる行為を千葉県

館山土木事務所は犯しました

旧第2フラワーラインの歩道と車道の間

の花壇を廃し花壇部分をコンクリート

固めてしまいました

私は、

この状況をみて即刻県道管理者の館山土木

事務所に過去の歴史を合わせ見て、又

現代将来へのCo2対策、地表面の昇温対策

からして適切を欠く愚策だと抗議しました

行政の行う管理手法ではない旨抗議しまし

この抗議に対する回答は

館山土木事務所の所長曰く

「管理者として適切に処理している」

「適切であるかは主権者が判断し批判

する事であって、為政者の代理人が自ら

評価するものではない」

と弾劾しました

当然の批判でありましょうが

道の無い砂地にまずアスファルトを敷い

ただけの道路を造り有料道路として地元

民の負担も得ながら

予算に鑑み拡幅し、フラワーラインの名

に相応しい花壇を造成し花々を植栽して

きた先人の営みを破壊して、50年に及ぶ

努力を否定するどこに適切性があるのか❗️

この様な主張をして憚らない公務員を強く

弾劾するものです

公務員が主権者に自己主張をする場合は

法令の裏付けに基く行政の一貫性をもって

行うべし

自らのご都合をもって公務員としての主張

とするは許されないと心得るべしです

 

文意の不調等に付いては適宜修正する