安房を想う人のブログ

遥かむかし、平将門征伐に加担した責めを追及され安房の地陽の目の里(ひのめのさと~丸山川河口付近)に逃れ来た士族と西方より東方の新天地を求め来た漁民を先祖に持つ私はこの安房の地に強い愛着を持って70余年を生きて来た。戦後20数万人居た、千葉県人口の1割近くを擁した安房の人口が、2%余りに衰退してしまった事に大きな寂しさを感じ、私の子供の頃の活力ある安房の思い出を書きこれからの安房を考える一助として頂きたい

フラワーマーチはいかに

先の日曜日19日に千倉町の南3分2を

使って、

フラワーマーチ

と銘打つ企画がなされた

千倉町に生まれ、千倉町で40年を過ごし

た長女が、友人に誘われて当日申し込みで

参加しその感想を聞かされた

「お父さんの商売を筆頭に千倉町が退廃

している認識はあるが、あそこまでこれ

でもか?これでもか❗️と

いう現実を見ると滅入る事しきりだ」

「スタート直ぐから裏道に見える農地は

耕作放棄 地が目立ち、後も生活道路を

つなぎ、つなぎ、ここぞとは高家神社

のみ、廃校の朝夷小学校、忽戸小学校

七浦小学校が目に入る、視界が開ける

川口から西は耕作放棄地ばかり❗️

花を作る畑は余りに少ない、大川、白間

津の観光客用のお花畑のみでした」

「復路の海岸通りは、きれいな太平洋

に沿う幾つもの港はみな使われている様子

が無く、建物は朽ち、港に船は空っぽ❗️

商売に失敗してもなおなんとか生きよう

としているお父さんよりもっと悪く見え

ました」と言われました

私が物心がつき、学校を卒業するまで

高校を卒業して直ぐに仕事を始めこの

長女が生まれるまで

千倉町には、耕作放棄地などは無かった

空地が出来れば買われていき、新たな

商売が立ち上げられた

白間津、千田、平舘、千倉、白子の港に

は、船がぎっしり詰まっていた

それらがほとんど無くなっているから

長女の感想につながります

私は、40代前半で頂点に達し挫折した

子供達は、私が挫折した年齢に達したが

これから厳しくも長い登り坂を登って

もらいたい❗️

千倉の多くの若い人達が、先ず自らの

向上に挑戦してもらいたい❗️

その相乗効果が、

昭和の活力ある千倉町をじっくり造り

出すと信じます

その活力の源とは千倉で物を生産する事

です

生産した物を売る事です

観光は必要ですが、先頭に立てるとコロナ

の蔓延で困った様に世間の浮沈を拡大した

影響を受けてしまいます

人が生きるために必要な物を生産する事

です

好不況によらず最低限の需要は保証され

る物を生産する事です

昭和50年代まで千倉漁港には、沢山の

鯖が水揚げされました

鯖がいなくなって、鯖漁船を燃やして

処分した事が間違いでした

獲る魚を他に求める努力を全くしません

でした

国主導の鯖漁船対策に従った結果、船主

水産業者、関連業界、生活物資を売る

小売り屋に至るまで沈没してしまいました

瀬戸浜海岸で塩を生産した工場がありま

した

砂質の畑でさつまいもを作ってもらい

澱粉を生産し水飴にまで精製した工場

もありました

きゅうりを生産した農業者団体もありまし

造り酒屋さんもありました

造船所もありました

綿布を織る工場もありました

缶詰を造る工場もありました

鰹節工場は江戸時代からあり、鯖節に

替わってもつながってきました

私自身、千葉県下1番の養殖場を立ち上げ

4半世紀操業しましたが倒産してしまった

これらが無くなった原因はそれぞれの時代

のそれぞれの原因あっての事ですが、

ほとんどが採算性に原因があろうと思い

ます

しかし、現代では新たな視点で起業する

好機でもあります

行政は、挑戦する若い人達を応援して

もらいたい❗️

 

フラワーマーチのコースについて行政へ

の注文です

コースを変更してもっと明るいところを

歩きましょう

例えば、瀬戸の出発地から運動公園に登

り、川戸から大貫の小松寺に至り、

小松寺から白間津はシャトルバスで繋ぐ

運動公園への登り坂の土手は、秋に草刈り

をして、菜の花の種を蒔く、下り坂には

水仙の球根を植え、この時季に咲いてく

れる様にする、川戸の道路沿いにも水仙

の群生を作ってもらう

水田は早くに田起こしして菜の花の種を

蒔いて黄色のじゅうたんを演出する

小松寺も無住の様ですが、檀家さんの協

力を願って由緒などを掲出して頂く❗️

コース改善の余地はありましょう

参加者目線でコース造りをしたら年1回

のフラワーマーチ開催のみならず、通年

の来訪お客様の誘導にもなりましょう

コースに魅力を持たせて参加者を増やし

ましょう

この一つの試みが千倉町の魅力向上に

寄与し良い方向への循環につながります

関係者の今一段の奮起を願います